秋田初高級菓子ブランド「くら吉」を展開する株式会社ゆう幸(代表取締役会長兼社長： 佐々木幸生)はアグリビジネス投資育成株式会社（取締役代表執行役：松本恭幸）から出資を受けましたことをお知らせいたします。

　アグリビジネス投資育成株式会社（以下「アグリ社」という）は2002年10月の設立以来、農業法人の財務、経営、事業を支援すべく、600社を超える同法人の皆様への投資育成事業を行なって参りました。2022年2月に拡大改正された「農林漁業法人等への投資の円滑化に関する特別措置法」に基づき、投資対象とする事業領域を漁業・林業法人、国内外の「食のバリューチェーン」に参加する広範な企業、ベンチャーに拡大いたしました。本件出資については、この事業領域の拡大を受け行われたものです。

　アグリ社は、農林水産業を中心に展開する食のバリューチェーンの生産性と競争力を高め、付加価値化や新たな市場開拓で需要を拡大し、その結果として農林水産業と食品関係産業の成長産業化と地域再生の達成を目指しております。

　当社は、秋田県の高品質な素材を活かした菓子創りを行っております。なかでも、仙北市・赤倉栗園で栽培された「善兵衛栗（西明寺栗）」、上小阿仁村たじゅうろう農園で栽培された「コアニスイーツホオズキ」、くら吉の登録圃場で栽培される秋田県産高質ラズベリー「あきた フランボワーズ ミニョンヌ」を生かした菓子事業はいずれも東北経済産業局及び東北農政局から3度ほど農商工連携事業に認定され、いずれも事業化を図ることに成功。弊社はこれらの高品質な素材を価値に見合う高価格で買取りを行い、さらにそれをスイーツに加工し、首都圏・大都市圏を中心とする百貨店の食品売場いわゆるデパ地下にある常設店舗等で販売を行うことで、連携する秋田県内生産者の所得向上を通じ当社だけでなく農業者の生産活動をも持続可能なものとする体制づくり、持続可能な開発目標（SDGs）の目標にも叶う事業を積極的に推進してまいりました。

　この度アグリ社からは、当社と地域生産者の連携をはじめとするこれらの新しいビジネスモデル、およびこれを実現する当社の経営姿勢や商品開発力などを評価していただき、また、改正投資円滑法の趣旨にも適っており、アグリ社の投資意義に合致するものとご判断いただき、出資していただく運びとなりました。

　当社は頂いた資金を活用し、これまで培った職人による丁寧な手仕事と地域独自の高品質な素材の入手ルートを活かし、地域農産品の一段の活用に向けた開発力の強化、成長に向けた地域の人材採用、人的投資を拡大していく計画です。秋田に基盤を置き首都圏・大都市圏を中心とする百貨店の常設店舗で高品質な地域素材を活かした菓子を高い技術力で付加価値をつけ販売することで、素材においても価値に見合った安定的な購入を可能とします。連携する生産者の所得向上につなげ、持続可能な生産及び消費システム構築を目指し持続可能な開発目標（SDGs）の目標にも叶う事業を展開してまいります。